新店舗・新工房 » 名尾手すき和紙

【新工房・新店舗】

豪雨災害で発生した土石流と土砂崩れにより、工房と店舗が被害を受けてから約2年、
同名尾地区内に工房と店舗を移転することができました。
皆様のご支援に厚く御礼申し上げます。

300年同じ場所で和紙を漉き続けてきた私たちにとって移転は苦渋の決断でしたが、
建築家の橋村雄一氏と議論を重ねる中でこれまで当たり前だった
紙漉きを見つめ直す貴重な機会ともなりました。

新たな工房では伝統的な和紙を漉き続けられる喜びに加え、
移転を通して生まれた新たな技法や思考を反映した新たなプロダクトも生まれています。

私たちが代々栽培を続けているカジノキの呼称である”カゴ“と
災害で失ってしまった旧工房の“紙漉小屋”を合わせ「KAGOYA（カゴヤ）」と名付けました。

和紙をモノとしてだけでなく、自然の恵みと人の営みが相互に作用し合うことで生まれる存在として捉え、
五感で楽しむことで人間の潜在的な創造性を呼び起こすきっかけとなる場を目指します。

これまでの工房と同様、いつでも見学自由となっておりますので是非お立ち寄りください。
今後とも名尾手すき和紙をよろしくお願い申し上げます。